ゴミ屋敷問題

ゴミ屋敷問題

trash

今や、ゴミ屋敷は日本の至る所にある。一軒の家にこれでもかと押し込まれたゴミの山、溢れ出てくるゴミの山、道を塞ぐゴミの山…近隣の住人にとっては害以外の何物でもないが、中の住人はというとそうではないのだという。非常に迷惑なことだが。

この前、ニュースでゴミ屋敷の住人に取材を行い、掃除を手伝うといった内容を放送しており、その際非常に不愉快に思ったことも記憶に新しい。ゴミ屋敷の住人を動物園のマスコットか何かのように扱い、掃除を嫌がる様子を面白おかしく報道する様子が、割と深刻なゴミ屋敷問題そのものを笑いごとにしている気がしたのだ。

ゴミ屋敷の住人は、ゴミを何となく拾って持ってきてしまう場合が多い。まだ使えるからとか、もったいないからといったわりかしまともな理由であったり、空き缶のキラキラしたのが好きだという少し理解に苦しむ理由もあるが、いずれにせよその根底にあるのは、何となくという曖昧な考えである。それは医学的観点だと強迫性障害や収集癖という、人の精神の疾患が根底にあるとされているが…自分はどうもそれだけには思えない。

身の回りに片付けられない人がいるとする。もしかするとそれは上記したような精神疾患と、一緒の病気でもあるかもしれない。その人達とゴミ屋敷の住人の決定的な違いは、歯止めが効くか効かないかだ。言い方が悪いかも知れないが、ただの片付けられない人は自分の家族には迷惑をかけているが、他所様の土地にゴミを散らかすまでの真似はしない。いや、出来ない。ゴミ屋敷の住人はというと、地方の自治体やテレビのお世話になるまでそれに気付かない。おそらく、近隣からの苦情は来ていただろうが、気付かなかったという可能性はあるだろう。ゴミ屋敷の住人は他人に極端に興味が無いのかもしれない。あるいは人への興味が物へと向かい、家をゴミ屋敷たらしめているのかもしれない。

リサイクルやリユースの問題もある。彼らの家は言ってしまえば宝の山。再利用が可能な資源がホコリとゴミをかぶって埋もれているのだ。ゴミ屋敷の住人は自らの城とも言えるゴミ屋敷に、他者が介入するのを良しとしない。だが、彼らには資源の再利用という考えが無い。ゴミはゴミのままで宝だと思っている。資源を欲する立場の人間からしたら、なんとも歯がゆい話だろう。

ゴミ屋敷を作ろうとする行為は周りに迷惑を掛ける行為なので、許されるべきではない。度の過ぎる収集癖に後少しブレーキをかけることが出来れば、その問題は少しでも改善するかもしれないのだから。

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